「安倍首相は退陣せよ 良心の呵責ないのか」自民党の村上誠一郎議員が直言

「安倍首相は退陣せよ 良心の呵責ないのか」自民党の村上誠一郎議員が直言

浅井秀樹2018.3.18 17:34週刊朝日

 “キーパーソン”の佐川宣寿前国税庁長官がようやく国会で証人喚問される。先日の自民党総務会で吠えた村上誠一郎元行革担当相が安倍晋三首相に退陣を直言した。

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 今回の森友問題では政治や行政に対する国民の不信が大変なことになっている。しかし、財務省の文書改ざん問題として官僚に責任を押し付けようとしている。政治家が責任をとらなくていいのだろうか。結局はシワ寄せが弱いところへ行ってしまう。自民党の議員は政治家として良心の呵責を感じなくていいのだろうか。

 森友問題、加計問題、稲田さんの防衛省の日報問題など、これまでに出てきた問題はどれもみな安倍晋三首相のお友達、心の友に対して人事や仕事を優遇してきたことが原因ではないだろうか。今回の森友問題では無謬(むびゅう)の伝統を受け継いでいた財務省が決裁文書の改ざんに手を染めた。問題の出発点は安倍さんその人である。

 森友問題はこのままだと、結局、自民党や安倍さん、麻生さんが深く傷つくことになるだろう。ここは潔く、これ以上政治や行政に対して国民の信頼を失われないために、大所高所から判断する時期に来たと13日の自民党総務会で発言した。一日も早く、次の人に内閣を譲ったほうがいいと思う。このまま行くと、日本がつぶれてしまうと思った。

 森友問題で理財局長を動かせる人は多分、首相、財務相、官房長官、首相秘書官クラスの人であろう。

 森友問題については国会で証人喚問をするべきだと考えている。この問題では森友学園の元理事長の籠池泰典氏が国会で証人喚問を受けているが、片方の当事者たちが何も説明責任を果たしていないのは不公平である。自民党の国会議員はみんな心の中では分かっていると思う。

 財務省の文書書き換え問題をめぐっては、13日の自民党総務会で野田(毅)さんが「財務省の一局長で判断できるわけがない」と言っていた。

 ここまで森友の決済文書の書き換えが明白になった以上、いまさら取り繕えば取り繕うほど自民党や総裁、副総理に対するダメージが大きくなる。

 目前には米朝対話などの北朝鮮問題が切迫しているから、なるべく早く内閣を交代した方がいい。政治は正義を目指さなければいけない。政治に正義がなければ世の中は闇になってしまう。

(本誌・浅井秀樹)

※週刊朝日オンライン限定



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