米FBI前副長官を免職、退職目前 即座に反論の声明も

米FBI前副長官を免職、退職目前 即座に反論の声明も

CNN 2018.03.17 Sat posted at 15:52 JST

(CNN) セッションズ米司法長官は16日、連邦捜査局(FBI)のマケイブ前副長官を免職処分にした。マケイブ氏がマスコミに権限なく情報を開示した等の報告を監察官や職業責任局から受けた措置。マケイブ氏は年金受給資格を得られる18日に退職を予定していた。

マケイブ氏は16日夜、これに反論する声明を発表。同氏は最近トランプ大統領からなじられたり、司法省の内部調査担当者を欺いたとの批判にさらされたりしていた。

免職処分は司法省のホロウィッツ監察官による内部調査が発端となった。調査の詳細は未公表だが、情報筋によると、マケイブ氏がクリントン財団の汚職疑惑捜査への自身の関与について米紙ウォールストリート・ジャーナルに話すよう他の職員に指示したとされる件で、同氏が内部調査官を欺いていたとの結論が得られたという。

この結果はFBI職務責任局(OPR)に送られ、OPRは免職を勧告した。マケイブ氏は15日、セッションズ氏の外出中に弁護士をともなって司法省を訪れ、免職を避けるため土壇場の働きかけを行ったが奏功しなかった。

セッションズ長官は声明で、「司法省監察官がマケイブ氏の非行に関する報告書をOPRに送付した」「OPRは報告書を検討し、マケイブ氏を免職相当とする懲戒処分を提案した。監察官、OPRともマケイブ氏がマスコミに権限なく情報を開示したほか、宣誓した場合を含め公平無私な応対に欠けていたと結論付けた」と述べた。

今回の免職により年金の一部は受け取りが困難となる可能性がある。

マケイブ氏は免職処分を受け、即座に反論の声明を出した。今回の免職はFBIやマラー特別検察官の信用をおとしめるキャンペーンの一環だと主張。コミー前FBI長官とトランプ米大統領との会話について、コミー氏の証言を裏付ける姿勢を示したところ、報告書の公表が早められたと述べた。

また、自分が排除されたのは自身の役割や行為、コミー氏解任直後に目撃した事象が原因だとも発言。大統領自身が後押しする現政権による排除に向けた動きが報告書となって表れたとも述べた。

トランプ氏は大統領選期間中、マケイブ氏の妻とクリントン氏の過去のつながりを指摘し、マケイブ氏を批判の的にしていた。昨夏にはセッションズ長官に対して、なぜ同氏を追放しないのか問い詰めることもあった。昨年12月にはツイッターで、同氏の退職について「完全な受給資格を得る退職まで90日に迫っている」と謎めいた投稿をしていた。



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