ドル・円が1週間ぶり安値、弱い米指標や貿易摩擦懸念-一時105円後半

ドル・円が1週間ぶり安値、弱い米指標や貿易摩擦懸念-一時105円後半

Broomberg 2018年3月15日 10:39 JST 更新日時 2018年3月15日 15:39 JST

→ドル・円は朝方の106円36銭から午後に一時105円79銭まで下落

→貿易戦争懸念からリスクオフムード、ドル売り・円買い-ソニーFH

東京外国為替市場でドル・円相場は一時1ドル=105円台後半まで下落し、約1週間ぶりのドル安・円高水準を付けた。米小売売上高の減少を受けた景気減速観測や米保護主義による貿易摩擦懸念を背景に、リスク回避の動きからドル売り・円買いが継続した。

  ドル・円相場は15日午後3時28分現在、前日比0.3%安の106円03銭。朝方に付けた106円36銭から徐々に水準を切り下げ、午後に入って一時105円79銭と7日以来の水準までドル安・円高が進んだ。円は主要通貨に対して全面高。

  ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは、ドル・円について「トランプ大統領の保護貿易政策による貿易戦争懸念からリスクオフムード。ドル売り・円買いになりやすい地合いが続いている」と説明。「鉄鋼・アルミニウムへの輸入関税が23日に発効する見通し。適用除外国がどれだけ出てくるのか。日本やブラジルなども除外されれば安心感が広がり、円の上昇は一服するだろう。ただ、中国に対してより強い関税をかける話も出ているのでリスクオンにはなりづらく、上値が重い状態が続く」と述べた。

  米長期金利はこの日の時間外取引で一時2ベーシスポイント(bp)低下の2.795%と2日以来の水準に低下した。

米輸入関税の適用除外に関する記事はこちらをご覧下さい。

  米商務省が14日に発表した2月の小売売上高は前月比0.1%減少と3カ月連続で減少し、市場予想(0.3%増加)を下回った。また、アトランタ連銀GDPナウ予測モデルによると、1-3月の米成長率は1.85%(前回値2.48%)に低下した。

  ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)外国為替部の村田雅志通貨ストラテジストは、「トランプ米大統領の保護主義政策や政権スタッフがまた変わるのか、安倍晋三首相・麻生太郎財務相がどうなるのかに注目。昨日の米小売売上高も無視できない。1-3月期の米成長率の弱さも重し。GDPナウは2%成長を下回っている」と分析。ドル・円は「105円ちょうどを下抜けできるか。割れたら次は100円割れ狙いに行く」と述べた。

  15日の米国では3月のニューヨーク連銀製造業景況指数、フィラデルフィア連銀景況指数、2月の輸入物価指数、1月の対米証券投資などが発表される。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.2374ドル。ユーロ・円相場は0.2%安の1ユーロ=131円18銭。この日は、ラウテンシュレーガー欧州中央銀行(ECB)理事が講演する。

  BBHの村田氏は、ユーロ・ドルについて、「ドル安になるとユーロは上がりやすい」としながらも、「過度なECBへの期待がはげてきている。ユーロは売り戻す材料に反応しやすい」と指摘。「1.24ドルを超えると重くなり慎重になる。一方、1.22ドル台に入ると買い意欲が出てくる」と語った。





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